蔵王ウッディファームは果物作りに恵まれた環境にあります

山形蔵王山麓の果樹園ウッディファームは、蔵王連峰の南西山麓、山形市を中心とする村山盆地の南端に位置し、稲作と葡萄・さくらんぼ・西洋梨などの果樹栽培が盛んところです。
盆地型の気候で気温の年較差・日較差が大きく、ミネラルの多い軽い粘土質の土壌で、排水もよいことから、果物作りに大変適した土地です。

大玉の秘密は苗木から始まる

自園で発見された、大玉で味がよく果形が豊満なものを選抜育し、苗木から育てたことから、ウッディファームのラ・フランスは4L中心の高品質のラ・フランスが、生産されています。

一つひとつの果実に太陽いっぱいの平棚仕立て

ラ・フランスの枝と枝が重ならないように、棚に張ってある針金に一枝一枝丁寧に結びつけて、日当たりを良くし、明るさを保っています。従来の自然仕立てと違い、全ての果実に太陽の光がまんべんなく当たり、味むらの少ない甘くて美味しい、日持ちのよいラ・フランスができます。またこの形状は、台風当の落果やすり傷の被害も少なく、枝が重ならないことで、翌年の花芽の着生も、大変よくなります。

量より質の栽培

量より質を重視して、冬の剪定作業で計画的に、枝の数を山形県や農協の指導の80%程度に制限しています。3・4月の摘蕾で1花そう1花目にして、上向きや下向きの余分な花芽も取り除きます。5月から3回程度の摘果作業で、1㎡辺り8個にして10aおおよそ2.8tの収量に制限しています。全ての果実に十分に栄養が行きわたり、糖度が15度前後の甘くて香り高いなめらかな食感のラ・フランスを生産しています。

生きた土づくりと土壌管理

翌年の木の生育と果実の品質を高めるため、少なめの秋施肥(9月下旬)で、有機質肥料100%です。追肥はしていません。貝化石・魚カス・カニ殻等の良質の海産物の有機質配合肥料(食味が優れる)と、米ぬかや籾殻を主にして、窒素分の少ない土づくりをしています。また雑草生栽培で除草剤は一切使用していません。

結果、低農薬栽培が可能に

このような適正な防除作業や仕立て方、土や木を健康に保つこと、さらに夏の管理を徹底して縦長柄だを取り除くなど、様々な細かい手入れなどで日当たりや風通しを良くすることで、枝が重ならないようになり病害虫なども減り、結果、低農薬栽培が可能になりました。天然カキ殻イオンカルシウム・キトサン・木酢液・食酢等の自然物と登録農薬の組み合わせで、農薬の使用量を県指導の70%程度に減らしています。